在留カードの見るべきポイント・偽装カードを見分けるためのアプリの使い方の紹介

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日本に3か月以上滞在する外国人には「在留カード」が発行されます。この在留カードには、在留目的や在留期限、また就労ができるかどうかが書かれています。外国人を雇用する際には、面接時に必ず在留カードを確認し雇入れても問題ないかを確認する必要があります。また、偽装された在留カードも出回っています。本編では、在留カードのみるべきポイントや偽装カードの見分け方や出入国在留管理庁の公式アプリの使い方について解説致します。

在留資格とは

「在留資格」とは、外国人が合法的に日本に上陸・滞在し、活動することのできる範囲を示したものです。2021年7月現在29種類の在留資格があります。在留資格は「ビザ」という名称で呼ばれることが多いです。
在留資格は、活動内容や身分(配偶者・子など)によって割り当てられています。日本に滞在するすべての外国人が、何かしらの在留資格を持っているということになります。よって、外国人は活動内容や身分(ライフスタイル)に合わせて、在留資格を変更しながら日本に滞在することになります。

在留資格の切替のイメージ

例えば、上記の方の場合、日本語学校の学生の間は「留学」ビザで活動します。その後、料理人になった場合は「技能」とい在留資格に切り替えなければなりません。また、独立開業してレストランの経営者になった場合は「経営・管理」ビザを取得します。もし、将来、日本への永住を決意し一定の要件を満たしているようであれば、「永住者」ビザを取得することもできます。

在留資格の一覧は下記になりますが、言い換えると以下に当てはまるものがない場合は、日本での滞在はできないということになります。

在留カードとは

在留カードは、基本的に3か月を超えて日本に滞在することが許された外国人に対して、法務省出入国在留管理庁により発行されされるものになります。在留カードには、氏名、生年月日、性別、国籍、地域、住居地、在留資格、在留期間といった基本情報が記載されています。

「3月」未満の在留期間が交付された人や「短期滞在」の在留資格が交付された人、そもそも在留資格を有していない人も交付されません。
また、特別永住者の方には「特別永住者証明書」が交付されます。

在留カードは、16歳未満の子どもや特別永住者を除き携帯義務があり、大前提、在留カードを所持していない人を働かすわけにはいきません。

在留カードの主な記載内容

在留カードのみるべきポイント

①本人であるかどうか

16歳以上の方の在留カードには「顔写真」があります。
まずはその在留カードの持ち主であるかを確認しましょう。在留カードを貸し借りして「不法就労」をすることは起こり得ますし、実際にそれが原因で雇い主が「不法就労助長罪」に問われるケースも発生しています。

②在留期限

在留期限は1日でも超えてはいけません。また、永住者の場合でも在留カードには有効期限があります。必ず確認するようにしましょう。もし在留期限当日に、在留期限に気がついたらとにかく手ぶらでも入管に行って相談・申請をしなくてはなりません。

在留期限の更新は、在留期限当日までに行います(実際は前もって申請するようにしましょう)。
申請日から翌日以降どうなるのかというと2か月間の「特例期間」に入ります。特例期間中は、引き続き申請前の在留資格の活動を行うことができます。

在留資格の申請を行ったかどうかは、在留カードの裏面を見ればわかります。右下に「在留資格変更許可申請中」や「在留期間更新許可申請中」の記載があれば、表面の在留期限が到来していても、特例期間に入っているためオーバーステイではありません。

③就労制限の有無

表面の就労制限の有無は必ず確認します。
「就労制限の有無」の項目には、下記のような文言の記載があります。

  1. 「在留資格に基づく就労活動のみ可」
  2. 「指定書記載機関での在留資格に基づく就労活動のみ可」
  3. 「指定書により指定された就労活動のみ可」
  4. 「就労制限なし」
  5. 「就労不可」

1-3の場合は、「在留資格」で定められた範囲内で報酬を得る活動が可能です。また、4の場合は就労制限は無いため仕事は自由にできます。
なお、2,3に出てくる「指定書」というものはパスポートに貼付されるものになります。

5の場合は、「資格外活動許可」を得ていれば就労ができる場合があります。

「資格外活動許可」とは

活動制限のある「在留資格」で定められた範囲外の活動を行うことを「資格外活動」と言い、特に報酬を得るような資格外の活動は原則禁止されています。そのため、収入や報酬を得る活動を行うためには予め「資格外活動許可」を取っておく必要があります。

「資格外活動許可」には「包括許可」と「個別許可」があります。「週28時間」まで就労可能な留学生アルバイトについては「包括許可」に分類されます。これが、基本的にタイムカードで管理できる仕事(アルバイトやパート)については(一部の風営法で規制される業種を除き)どのような仕事でも認められます(ほかの在留資格では認められない単純労働やレジなどの接客業務も可能です)。
一方で、既に就労ビザを持っている場合で現在の在留資格で認められない範囲外(資格外)の仕事を行う場合や、留学生の場合でもタイムカードで管理できないような業務を行い場合は、多くの場合は「個別許可」を取得することになります。「個別許可」の場合は時間制限はありませんが「包括許可」とも共通し、大前提、現在もっている「在留資格」の活動に支障が出るほど活動することは許されません。

表面が「就労不可」となっている場合は、裏面の「資格外活動許可欄」を確認するとことで、就労ができるかどうかを確認することができます。

【資格外活動許可欄】
この欄には下記のような文言がかかれているので確認しましょう。

①「許可(原則週28時間以内・風俗営業等の従事を除く。)」
②「許可(資格外活動許可所に記載された範囲内の活動)」
※②については、資格外活動許可所を確認してください。

偽装在留カードの見分け方

在留カードに施されている加工について

在留カードは簡単に偽装できないように、ホログラムなどの加工がされています。傾けることで「MOJ」の文字が見えたり色が変わります。これらの加工が見えない場合は偽装在留カードになります。

出所:警視庁『事業主の皆様へ

『在留カード等読取アプリケーション』について

また、2020年12月に出入国在留管理庁から「在留カード等読取アプリケーション」が発表され、無料で利用可能です。このアプリでは、ICカードリーダーで在留カードそのものが適切なものであるかを判断することができます。近年、残念なことに偽装の技術も上ったことで、ホログラムの確認や在留カード番号の照会だけでは偽装在留カードの判別ができないことが増えています。このアプリを利用すれば、真偽の確認が可能です。

アプリのダウンロードはこちら

①アプリをダウンロードし起動します

アプリは下記のOSに対応しています。スマートフォンでもパソコン(別途ICリーダーが必要)でも確認可能です。

・Windows8.1,Windows10
・macOS10.14以降
・Android6.0以降
・iOS13.2以降

※写真はiPhoneで説明します。

②在留カード等番号を入力します

チェックしたい在留カードの「在留番号」(カードの右上に書かれている番号)を入力します。
ちなみに枠の右にある「?」を押すと、丁寧に在留番号の位置を教えてくれます。

③在留カードにスマートフォンをかざします。

在留カードをスマートフォンにかざします。
「カード読み取り開始」を押すと、読み取りが始まります(5秒~10秒くらいかかります)。

④【チェック完了】結果が表示されます

結果が表示されます。

問題が無い場合は「正常な在留カードを読み取りました」と表示されます。

スマートフォンにアプリをダウンロードすれば、簡単にチェックができます。

まとめ

以上、在留カードのみるべきポイントと、偽装カードの見分け方、アプリの使い方を解説しました。
在留カードには、その外国人が適法に在留しているかをチェックするための要素が書かれています。また、最近は偽装在留カードが出回っているため、アプリなどを使用して偽装されたものでないかを確認することもできます。
外国人を雇用する前には必ず「就労が可能かどうか」「偽装在留カードでないか」を確認するようにしましょう。

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